
小児科
小児科
小児科は、赤ちゃんから中学生くらいまでの子どもたちの病気を診る診療科です。子どもは大人と比べて体の機能が未発達で、病気の症状が急に悪くなることがあります。また、免疫力が弱いために、ウイルスや細菌による感染症にかかりやすいです。
当院では、子どもに特有の体や病気の特徴を理解した医師が丁寧に診察いたします。お子さんのことで気になることがありましたら、何でもご相談ください。
お子さんが熱を出すと心配になりますが、幼い子どもは感染する様々なウイルスが初めてであり、感染の都度、その防御反応としてよく熱を出します。また、疲れたり、興奮したりしただけで熱が出ることもあります。37.5℃以上を発熱と考え、それ以下であればほとんどの場合、心配はいりません。発熱は病気のサインとして重要なうえ、体の防御反応ですから、解熱剤などは医療機関の診察で病気の状態を把握してから、医師の指示のもとで安全に使用してください。
麻疹ウイルスによって引き起こされる全身感染症であり、空気・飛沫(ひまつ)・接触による感染経路によって鼻やのどから感染します。通常は10~12日間の潜伏期を経て発症し、発熱、咳、鼻水、目の充血、赤くかゆみのある発疹などの症状が現れます。一度感染すると免疫は一生持続するとされています。
麻疹ウイルスによって引き起こされる全身感染症であり、空気・飛沫(ひまつ)・接触感染経路によって鼻やのどから感染します。通常は10~12日間の潜伏期を経て発症し、発熱、咳、鼻水、目の充血、赤くかゆみのある発疹などの症状が現れます。一度感染すると免疫は一生持続するとされています。
高熱が5日程度続く感染症です。目にも感染しやすく、目の充血、目やにを伴う場合は、プール熱とも呼ばれます。急な発熱からはじまることが多く、39~40℃くらいまで上がることもあります。初期に熱だけのことも多く、途中から喉の痛みや咳、鼻水が出ることがあります。感染力が強いため、熱が治まっても1~2日程度は幼稚園や学校などは休むようにしましょう。
夏かぜのウイルスで起こる病気で、手のひら、足のうら、口の中に水疱(水ぶくれ)ができるのが特徴です。生後6か月から4~5歳の乳幼児に多く、飛沫感染や便から排泄されたウイルスが手に付着し経口感染することもあります。
口の中の発疹は破れて潰瘍になると、刺激のある物を食べると痛がるようになります。口の症状に少し遅れて、手のひら、足のうらなどに生米くらいの水疱性の発疹ができます。まれに髄膜炎を合併することがありますので、高熱や頭痛、ひきつけ、嘔吐などの症状が伴う場合は、すぐに受診しましょう。
夏かぜのウイルスで起こる病気で、水疱ができて発熱がある点で、手足口病と似ていますが、手や足には発疹は出ず、口の中だけに症状が現れます。乳幼児の間で流行して、38~40℃の高熱が2~3日続きます。のどの奥に小さな水ぶくれができ、痛みがあると食べるのを嫌がることがあります。
ムンプスウイルスによる感染症で、主な症状は熱と耳下腺の腫れです。耳の下から頬やあごなどが腫れて痛みます。まず片方が腫れ、2~3日後にもう片方が腫れてくる場合もありますが、片方だけ腫れることもあります。耳下腺の腫れと同時に発熱がみられることもあり、3日目くらいが腫れ・熱のピークとなって、1週間程度で治まります。かかりやすいのは幼児期後半なので、予防接種は2~3歳までに済ませておくとよいでしょう。
インフルエンザウイルスによる急性感染症で、A型、B型、C型の3種類があり、通常、寒い季節に流行することが多いです。感染してから1~5日ほどの潜伏期間の後に、38℃以上の高熱、頭痛、全身倦怠感、咳、鼻水、のどの痛み、筋肉痛、関節痛などが現れて、およそ1週間で軽快します。主な合併症としては肺炎、脳症が挙げられます。通常のかぜ症候群とは異なり急激に発症し、全身症状が強いことが特徴です。季節性インフルエンザはいったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。二次感染や合併症予防のためにも、流行前に予防接種を受けて、もし症状が出た場合はできるだけ早く受診することが大切です。
胃腸炎のほとんどはウイルス性(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど)で、一部に細菌性(カンピロバクター、サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌など)が原因となる場合があります。ウイルスが付着した料理を食べたり、手指についたウイルスが口に触れたりすることで感染し、冬場に幼稚園や小学校などで集団発生することも少なくありません。症状は下痢、腹痛、嘔吐、発熱が多く、治療は脱水予防と、症状に合わせた内服薬を服用します。細菌性が疑われる場合には抗生物質を使用することもあります。脱水予防には、自宅で出来る経口補水療法が効果的です。
肺にマイコプラズマという微生物が感染することで起こります。若年者に多く、熱が下がらない、咳がひどい(2~3週間以上続く、咳で夜眠られない)といった症状が続きます。悪化すると肺炎になることもあるため、抗生物質を中心とした薬物治療を行います。
溶血性連鎖球菌(溶連菌)による感染症で、かぜと同じような症状を起こします。急性咽頭炎を起こした場合、発熱してのどが痛くなり、真っ赤になります。舌にいちごのようなブツブツができることもあります。抗生物質を中心とした薬物治療を行います。
水痘・帯状疱疹ウイルスが咳やくしゃみで飛び散り、それを吸い込んだり(飛沫感染)、水ぶくれが破れて出てきた液に触ったり(接触感染)することで起こります。37~38℃度の発熱とともに、体に赤い小さな発疹が現れます。発疹は膨らんだ水ぶくれになり、かゆみが強くなります。水疱は2~3日でしぼみ、黒褐色のかさぶたになり、1週間程度で治ります。水ぼうそうは治ってもウイルスは長く体の神経節細胞内に留まっているため、何年か後に帯状疱疹(帯状ヘルペス)という病気を発症することもあります。
子どもの転倒などによる頭部外傷は、日常生活の中で遭遇することが多い怪我といえます。多くの場合は、様子をみたり、ぶつけた部位を冷やすといった対応でいいですが、意識を失ったり、吐いたりするなど、注意が必要な場合もあります。このような症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診するようにしてください。
TOP